PHASE11 ラクス生還 


「やめろーーーーっ!」

謎のモビルスーツに乗っていたのは、シンジだった。白地に赤いモビルスーツ――ストライクルージュ――に乗ったシンジは、叫びながらフットペダルを思いっきり踏み込み、最大加速でブリッツに突っ込んでいく。シンジの養父であるジョージ・アルスターが先遣隊にいるから、ジョージに何かあったらフレイがどんなに悲しむか知っているから、シンジはそれこそ必死だった。

「ふん、しゃらくさいわねっ!」

アスカは、シンジのストライクルージュをライフルで狙い撃ちする。だが、アスカがまだ機体に慣れていないのと、シンジが操縦に慣れてきたことから、ストライクルージュになかなかレーザーが当たらずにシンジの接近を許してしまう。

「このーーーーっ!離れろーーーーっ!」

シンジは、ストライクルージュをブリッツに体当たりさせようとしたが、アスカは間一髪避ける。だが、ブリッツは避けた拍子にバランスを崩してしまう。機体を急旋回させて再び接近したストライクルージュは、その隙にブリッツを強引に組み伏せる。その途端、激しい衝撃がブリッツとストライクルージュを襲う。

「こんちくしょうっ!」

アスカは、油断して敵の接近に気付かなかった自分のミスを悔やむが、いくら唇を噛んでも事態は好転しない。アスカは、時間稼ぎに敵モビルスーツへの通信を試みる。もちろん、ボイスチェンジャーのスイッチを入れることも忘れない。

「君は、誰だ?」

アスカが尋ねると、返事はすぐに返ってきた。

「僕は、シンジ。キラ君の友達だ。お願いだよ、この艦を見逃してほしいんだ。君は、アスラン君の親友だと聞いている。だから、ムシのいいお願いだと思うけど、この艦にこれ以上攻撃しないでほしいんだ。この艦には、僕の父がいるんだ。だから、お願いだよ……」

シンジの声は、最後の方は涙声になっていた。アスカは、直感で相手が嘘を言っていないだろうと思った。だが、相手がキラでなくては、言うことを聞く意味は無い。アスカは、少し後ろめたかったが、頼みを断ることにした。

「それは出来ない。この艦隊を見逃せば、次は我々の仲間が殺されるだろう。だから、見逃すなんて絶対に出来ない」

アスカは、非情に言い切った。だが、シンジは諦めずに話し続ける。

「そ、それじゃあ、アスラン君と話をさせてよ」

「ん、なんだって?」

アスカは怪訝な顔をする。いくらアスランに頼んだって、答えは変わらないからだ。その空気を察したのか、シンジは慌てて続きを話す。

「アスラン君に伝言とお願いがあるんだ。お願いの内容はまだ言えない。伝言は、婚約者のラクス・クラインさんを送り届けたいんだけど、どうすればいいのか教えて欲しいって」

「なんですって!」

シンジの語った衝撃の事実に、アスカは思わず地を出してしまう。死んだものと半ば諦めていたラクスが、なんと生きているとは!しかも、こちらに送り届けてくれるという。願ったりかなったりだ。だが、果たして本当なのだろうか?アスカは敵の言うことを真に受けていいものかどうか、判断に迷う。

「えっと、ラクスさん本人からアスラン君の婚約者だって聞いたんだけど、違ったのかな?ハロもアスラン君から貰ったって言ってたけど」

シンジは、アスカの大声に驚き、天然のボケをかます。アスカは、思わずツッコミをかまそうとしたが、どうにか思い留めた。そして、ハロのことを知っていることから、相手の言うことはほぼ間違いないと判断する。次にそれを前提にして、どのように交渉したら有利になるか素早く頭の中で考え、後でクルーゼ隊長に怒られるだろうなあと思いながらも、ラクスの生還を最優先にした答えを出す。

「事情はわかった。今すぐにキラ君と一緒にラクスを連れて来い。それから、お前の父親は脱出ポッドにでも乗せて、クサナギに連れて行け。一人くらいなら、簡単に運べるだろう。それから、ここの地球軍の連中はこれからランチで退艦させるから、クサナギにクルーを回収するように言っておけ」

シンジは、アスカの返事を聞いて喜んだ。

「えっ、本当なの?わ、わかったよ。あ、ありがとう!」

シンジが通信を切ってから数分後、シンジからの連絡を受けて戦艦から脱出ポッドが発射され、ストライクルージュはそれを抱えてアークエンジェルへと向かった。


だが、アスカが大変なのはこれからだ。戦艦に通信を入れて、生き延びたいクルーのみランチに乗ってクサナギに向かうようにと指示を出す。もしも足付きに向かったら、問答無用で撃つと脅して。幸い、敵は渋々ながらも従った。




「シンジ君から連絡が入りましたっ!脱出ポッドを抱えてこちらにやって来ます!先遣隊に確認したところ、軽傷者は多数出ましたが、死者・重傷者共になしということです!」

「そう、良かったわ……」

フレイの報告に、マリュー達は胸をなでおろす。ナタルやレイの反対を押し切って、シンジにメッセンジャー役を任せたのだが、結果は吉と出た。さすがにベストではないが、先遣隊に人的被害が出なかったということは、ベターの選択だったと言える。

レイは、ブリッツのパイロットは怒りに燃えているから、こちらの話に耳を貸さないだろう、シンジが危険だと言って反対した。ナタルも、ラクスを人質にすればいいと主張した。確かに、本来ならばそうすべきなのだろう。

だが、マリューは卑怯な手段や、だまし討ちのような姑息な真似は嫌だった。そこで、シンジやフレイ、キラとも相談し、最初にこちらからラクス返還を申し入れて、こちらの誠意を示すことにしたのだ。さすがに、その場で先遣隊を皆殺しにされることはないだろうという読みだったのだが、それが当たったわけだ。

しかも、敵のパイロットはこちらの真意を正しく読み取ってくれたようで、頼みもしなかったのに、先遣隊クルーの脱出も認めてくれた。ただ、向かう先をクサナギに指定されたというのが、唯一残念な点だ。これでは、補給はおろか人員の補充も出来ないからだ。しかし、そもそも敵がこちらへの補給や人員補充を認めるわけがないので、仕方がないのかもしれない。

唯一気がかりなのが、ブリッツに乗っているパイロットの処遇だ。敵のパイロットがクルーゼの許可を得た様子はないので、恐らくは独断なのだろう。敵兵を勝手に逃がしたりすれば、最悪銃殺刑になる可能性がある。地球軍ならば、必ずそうなるだろう。しかもこの場合、3隻の戦艦のクルーを丸々逃がすというのだから、あのパイロットも只ではすまないだろう。こちらは、話のわかるパイロットに当たってラッキーだったで済むが、相手はそれで済むとは思えない。とはいえ、こちらも敵のパイロットに気をかける余裕はないのだ。

そんなことをマリューが考えていると、キラに連れられてラクスが挨拶にやってきた。

「マリュー艦長。大変お世話になりました。航海の無事を祈っておりますわ」

にっこり笑ってラクスが言う。マリューはラクスの手をしっかりと握り、ラクスの目を優しいまなざしで見つめ、微笑みながら言う。

「ありがとう、ラクスさん。あまり話す機会が無くて残念だわ。でも、あなたの歌は好きよ。是非、また聞きたいわ。それに正直言うと、あなたの婚約者さんやその親友さん達が、少し手を抜いていただけると助かるんだけど、恥ずかしくてそんなことは言えないわね」

おいおい、言ってるじゃないかと周りの者はツッコミを入れたかったが、さすがに口には出せなかった。




シンジは、養父ジョージ・アルスターとフレイから、何度も感謝の言葉をかけられた。シンジは、父を助けるのは子として当たり前だよと言ったが、これにはフレイが自分に対する嫌味だと抗議されて、自分の主張を引っ込めた。するとジョージは、二人の頭を抱いて、何度もお礼を言って泣いた。

一方、先遣隊のクルーが乗るランチは、もう少しで先行するクサナギに拾われる見込みだが、これにはローラシア級の戦艦が追尾している。おそらくは、ラクスの引渡しが失敗した時のために追尾していると思われるのだが、その予想が当たっているのかはわからない。これからどうなるのかは、予断を許さないのだ。

そのため、感動の対面もつかの間、シンジはラクス引渡しのために早急に発進することになった。シンジは、引き続きストライクルージュに乗って行く。ラクスは、マナから借りたアストレイ レッドフレームに、キラと一緒に乗ることになった。相手が一番気を許しているのがキラだと思われるからだ。レイとナタルは、キラがザフトに逃げないように目を光らせるようにとシンジにくどいほど言ったが、当のシンジにはその気は無かった。




ラクス引渡しの位置は、アークエンジェルとヴェサリウスの中間地点よりも、ややヴェサリウス寄りの位置だった。その場所で、ストライクルージュ、アストレイ レッドフレーム、ブリッツ、イージスの4機が止まって、一斉にハッチを開ける。

「さあ、ラクスさん。何か言ってください」

キラに促されて、ラクスは片手を振ってアスランに話しかける。

「こんにちは、アスラン。お久しぶりですわ」

ラクスの声を久々に聞いて、アスカは嬉しくて涙が出そうになった。

「確認した」

アスランは、ハッチの上に出て身体を固定した。すると、キラがラクスをアスランに向けて押し出す。今だ、そう思ったアスカは、素早く行動に移す。

「シンジ君、そこから出るんだ」

アスカは、ライフルの銃口をストライクルージュのコクピットに向ける。しばしの沈黙の後、シンジが中から出てきた。

「ど、どうして……。僕達を裏切ったの?」

唖然とするシンジに、アスカは冷たく言う。

「俺の紅いジンを壊されたからな。代わりに、その赤いモビルスーツを頂くのさ。だから、裏切りではないよな?」

だが、シンジは思わぬ反応を示す。

「君が、あの紅いジンのパイロットなの?生きていたんだ……。良かった、本当に良かった……」

シンジは、なぜか泣き出した。アスカは戸惑いながらも、ブリッツのコクピットに隠れていたニコルをストライクルージュへと押し出す。ニコルは宇宙遊泳の後、器用にストライクルージュのコクピットに乗り込み、ストライクルージュを起動させる。その間、アスランがキラを説得にかかる。

「キラ、こっちに来い。お前が地球軍にいる理由なんて、ないだろう。それに、お前の脱走を止められる奴はここにはいない。こっちに来るなら今だ」

アスランの言葉に、キラは迷いながらもはっきりと断る。

「ごめんよ、アスラン。向こうには、僕を信じてくれる友達がいるんだ。僕は、友達を見捨てることなんて出来ないよ」

アスランは、何度もキラをこっちに来いと誘ったが、キラの決意は動かなかった。そのやり取りを聞いて、アスカはキラを味方に取り込むのは、少なくとも今は無理だと判断した。キラをどうやって仲間に取り込むのかは、ラクスから敵の内情を聞いてから考えても遅くはないだろうと。

「キラ君。ザフトに来るのが無理だとしても、地球軍からは抜けて欲しい。出来ればシンジ君もだが、地球軍から早く抜けることだな。そうしなければ、いつかは我々が討つことになる。我々は、そうしたくはないんだ。良く考えてくれ」

アスカはそう言い残して、その場を去る。イージスやストライクルージュも、渋々ながらそれに続いた。




「やあ、アスカ。大変だったね。良くやってくれた」

ブリッジでアスカを出迎えたクルーゼは、上機嫌だった。アスカは、最悪の事態は免れたことを知って安堵する。どうやら、厳しい処罰は無さそうだと。それでも、なけなしの演技力を総動員して、顔に反省の色を浮かべた。

「いえ。独断で敵と交渉を行い、出過ぎた真似をしたと反省しています。死んだと思っていた親友のラクスが、無事に生きていたと聞いて、動揺しておりました。今後、このような勝手な真似はいたしません。どうか、寛大な処罰をお願いします」

アスカは頭を下げたが、クルーゼは罰など無いと言う。

「悪いが、今回のラクス奪還は、公式には全てアスラン君がやったことになる。だから、アスカのしたことは、地球軍艦隊を壊滅し、貴重な物資を鹵獲したことだけだ。勲章はもらえるが、処罰などありえんよ」

それを聞いて、アスカは概ね事態を理解した。婚約者のアスランがラクスを助けた方が、プラントでの通りもいい。息子が活躍したとなれば、ザラ委員長の株も上がる。クルーゼ隊が地球軍を撃退し、アスランがラクスを救い出した、クルーゼはそういう筋書きの方がザラが喜ぶと判断したのだ。仮に地球軍の捕虜を見逃したことが知られたとしても、ラクス・クラインを助けるためだったと言えば、文句を言う者は滅多にいないだろう。特に、捕虜を逃がしたのがラクスの婚約者のアスランならば、なおさらだ。

それに、実際のラクスの受け渡しはアスランがやっており、アスランがラクスを地球軍から奪い返したと言っても、嘘にはならない。おそらく、今回の件は色々と脚色されて発表されるのだろう。ザラやクルーゼに有利になるように。おかげで、アスカには何のお咎めもなしという幸運が舞い込んだのだから、アスカとしても不満はない。アスカはクルーゼに礼を言って、その場を去った。




その頃アークエンジェルでは、マナの声が大きく響いていた。

「えーっ!ストライクルージュを取られたーっ!?」

「ひえ〜っ、ごめんなさい!」

マナが鬼のような顔をしたので、シンジは手を合わせてぺこぺこ謝った。しかし、マナの気は収まらないらしい。3機しかない貴重な機体なのにとか、作るのに物凄く苦労したんだからとか、これなら貸すんじゃなかったとか、シンジに散々嫌味を言う。だが、そこに救世主が現れた。レイである。

「マナ。あのストライクルージュは、一体どうやって手に入れたの?」

マナは答えられずに固まってしまう。そりゃそうだ。ストライクルージュは、ストライクの予備部品を契約よりも多めに作り、余ったものをこっそりと組み立てたものだからだ。だから、自分達のものだとは胸を張って言えない。

「あれは、私達のもの?そう、そうなのね?」

レイは、一人で結論を出す。マナは何か言いたそうだが、何も言えない。

「私達のものを、私達が奪われた。なぜ、文句を言われるの?」

レイのわけがわからない三段論法に、マナは反論出来ない。抜け目の無いレイのことだから、余計なことを言うと、やぶ蛇になりそうだったからだ。

「別に、文句を言ってるわけじゃなくて、驚いているだけなんだけどなあ」

マナの怒りは一気にトーンダウンしたようだ。おかげで、シンジもほっとする。

「そういえば、レイさん。何の用かな?」

シンジは、これ幸いとばかりに話題を変えようとする。マナの頬が膨らむが、それは見えないことにする。

「シンジ君とマナさんに相談があるの」

レイの相談は、モビルスーツに関することだった。今までは、レイがバスターダガー、キラが105ダガー、シンジがデュエルダガーに乗っていたのだが、デュエルダガーの損傷が激しくて、もう使えそうにないのだという。そこで、キラにストライクルージュに乗ってもらい、シンジには105ダガーに乗ってもらいたいとのことだった。

「えーっ!それじゃあストライクルージュは、全部取り上げられるのーっ!?」

マナは、驚いているようだった。虎の子のストライクルージュは、全部で3機しかない。そのうち1機はザフトに奪われ、1機はキラが乗るならば、残るは1機だ。これにレイが乗れば、1機も余らなくなる。

「ええ、今は。でもバスターが直れば、1機は返すわ」

「ふうっ、良かったーっ」

マナは、ほっと胸をなでおろした。だが……

「その代わりに、レッドフレームを2機ちょうだい」

続くレイの言葉に、マナは『オニ!』と言って泣きそうになった。

だが、レイにも言い分はある。敵の戦力には、G兵器が6機もあるのだ。他にもジンが少なくとも同数。これに対して、クサナギと別れた後の戦力は、ストライクルージュが1機、あと数日で修理が完了するバスターダガーが1機、105ダガーが1機しかない。これでは、勝負にならないのだ。せめて、モビルスーツがあと2機は欲しいというのが本音だ。パイロットもあと2人はほしいのだが、流石にそこまでは難しいだろうと諦めている。




ブリッジを出たアスカは、真っ先にラクスの元へと向かった。

「アスカ……」
「ラクス……」

アスカとラクスは、抱き合って喜びを分かち合った。ただ、辛い目に遭ったのかとアスカが聞いたところ、ラクスは優しい人達ばかりだったので、楽しかったと答えた。

「アスカ……。あの方達と戦うのですね?」

「ええ、そうよ。ザフトの敵だもの」

ラクスの質問に、アスカははっきりと答える。曖昧に答えてもしょうがないと思ったからだ。

「そうですか……。なぜ、いい人同士が戦わなければいけないのでしょうか?」

ラクスは、しょんぼりとする。だが、アスカにもその問いに対する正しい答えは無い。だから、あえて間違った答えを言う。

「戦わなければ、皆殺しにされるわ。私の同級生達のように……」

アスカの言葉を聞いたラクスは、悲しい顔をした。


その後、アスランとニコルがやって来て、4人で楽しくおしゃべりを楽しんだ。だが、アスカはちゃっかりラクスからアークエンジェルの情報を聞き出していた。それこそ、根掘り葉掘り。その中には、些細なように見えて、実は非常に重要な情報もあったりする。アスカは、ラクスからの情報を元に、今後の対策を練り直すことにした。先遣隊の艦からも地球軍に関する情報が多数得られており、その中には貴重な情報もあった。

ちなみに先遣隊の艦は、プラントに持ち帰って修理し多少改造したうえで、ザフトの戦力として生まれ変わることになった。建造に多くの時間と手間がかかる戦艦を3隻も得られたことは、ザフトの戦力向上に大きく寄与する。結果として、アスカはクルーゼと同じネビュラ勲章を授章することになった。




キラは、食堂で一人食事をしていた。

「ラクスさんかあ。とっても綺麗で、可愛い子だったな……」

キラは、ラクスのことを思い出して呟く。フレイも綺麗で可愛いが、ラクスは更にその上をいっていた。あんな女の子を彼女に出来たらいいなと、キラは夢想した。

「ふーん、キラ君はああいう子が好みなんだ?」

そこに、シンジがトレイを持ってやって来た。一緒に食べようということらしい。

「そうかもね。でも、実際可愛かったよね。でも、シンジ君は他の女の子の方がいいのかな?凛々しくて綺麗なレイさん?明るくて可愛いマナさん?それとも、他の女の子かな?」

キラがからかうと、シンジの顔が真っ赤になる。

「そ、そんなの、わからないよ。みんな可愛いし」

どうやら、シンジは特定の女の子が好きというわけではないらしい。だが、それではキラが困るのだ。今のままでは、レイ・マナ・フレイの3人がシンジを取り合っているままでは、キラには春が来ないからだ。

「お願いだから、早く付き合う子を決めてよね。僕のためにも」

キラがお願いすると、シンジは再び顔を赤くした。キラは、どうやらしばらく自分には春が来ないだろうなあと、暗い気持ちになった。





あとがき

シンジは、レッドフレームではなくて、ストライクルージュに乗せました。ただ、これはアスカに奪われてしまったので、次からは105ダガーに乗り換えます。デュエルダガーの手に仕込んであるATフィールド発生に関係する装置を105ダガーに付け替えたからです。